あわやまりあわやまり

詩

2021-08-16

「傘」

仕事の帰り
持ってきた大きな傘を
今日一度も
開かなかったことに
気がついた

 

無意識に持っていたから
持っているのも
忘れていたほど

 

けれど
忘れて帰ってこなかったのは
その傘が大事だからだ
この大きな傘は
ちょうどよく大きくて
とても使いやすい

 

ずっと大事なんだけど
まだひらいていない
持っているのも
忘れそうな
わたしの中にある
一本の傘が
すこし
震えたようだった

 

 

(c) Mari Awaya 2021

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