2021/02/20
「それは数えられないほどたくさん」
どのくらい
このマグカップで飲んだだろう
目を覚ますためのコーヒー
一息つくための大好きなお茶を
どのくらい
このソファに座っただろう
眠くて力が入らない体を
ゆったりする時間を
支えてもらっただろう
どのくらい
このドアを開けただろう
ワクワクして出かける時も
憂鬱で行きたくない時も
どのくらい
ここで
いってらっしゃいと
おかえりを
言ってもらっただろう
その言葉は時にお守りで
灯台の明かりのようだった
(c) 2021 あわやまり
「秋美vol.33」より