あわやまりあわやまり

詩

2020/05/04

「がんばらない」

ある意味

がんばることより

がんばらないことの方が

難しいのよ

とある人が言った

 

ちょっとがんばるの

やめてみたら

とも

 

わたしはがんばって

働いて

からだとこころを

壊して

またがんばって

元気になろうとしていた

 

がんばらないで

自然にまかせて

なるようにしていてごらん

そういうときも

ちゃんとその先へ繋がっているから

 

 

(c) 2009 あわやまり

→「詩集「ぼくはぼっちです」(たんぽぽ出版)

「続・一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある」(PHP研究所)

「小学生で出会っておきたい55の言葉」(PHP研究所)より

2020/04/01

「ほんとうのあなた」

あなたの心の奥に

澄んで綺麗な湖があること

あなたはちゃんと

知っている?

 

その湖を

守るのもあなた

愛するのもあなた

あなたにしか出来ない

そうしていれば湖には

たくさんの動物が集まり

豊かな森になっていく

 

 

 

(c) 2017 あわやまり

*桜の花言葉「精神の美」「優美な女性」より書いた

2017年「詩と絵のカレンダー」より

 

2020/03/16

「どこかのバス停」

今このバス停で

バスを待っているたくさんの人が

バスがやってくる方向を

一様に向いて

今か今かと

待っているように

 

どこかわからないけれど

どこかのバス停で

どのくらいの人か

どんな人か

わからないけれど

あなたがやってくるのを

待っている

 

あなたの方を

ずっと向いて

待ちこがれるように

 

 

 

(c) 2020 あわやまり

2020/01/15

「愛してる」

それが無理なら

大好きだよ、でも

それが無理なら

ありがとう、でも

 

心にある言葉を

言えるうちに

伝えたいけれど

大切にしているガジュマルに

話しかけるようには

いかなくて

 

言おう言おうと思って

やっと言えるのは

一日の最後の

おやすみ

くらい

 

 

(c) 2018 あわやまり

→詩集「線香花火のさきっぽ」より

2019/12/10

「そのスープの外へ」

学校の先生や家族の前では笑わなきゃ

喉の奥がつまるようなこの苦しさは

知られちゃいけないって

がんばっているあなたへ

 

まず 今あなたがいる

そのスープの中から出ておいで

それから

だいぶ疲れてしまっただろうから

安心できる温かいお茶の中で

ゆっくり休もう

それで 元気になったら

他のお皿をのぞいたり

違うテーブルに行ってみたりしよう

 

そこにも世界はあるから

今いるスープの中だけが

世界の全部じゃない

あなたが生きるべき場所の

全てじゃない

 

居心地のいいテーブルを見つけたり

あなたの良さを活かして

美味しいスープをつくることもできる

まずいスープしか知らないで

終わりにしてしまうのは

もったいない

 

テーブルは いくつもある

スープも たくさんある

あなたに合ったスープが

広い世界に 絶対ある

 

 

 

(c) 2007 あわやまり

「一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある」(PHP研究所)

「ぼくはぼっちです」(たんぽぽ出版、現在あわやまりオンラインショップで販売↓)

「子どもと一緒に命をみつめる詩」(たんぽぽ出版)より

ページの先頭へ

ページの先頭へ