あわやまりあわやまり

詩

2018/07/22

「ちいさなお皿でもいい」

ないってことを いしきすると

ないってことで

あたまがいっぱいになって

ない ない ない

があたまにいっぱい

 

ありすぎることを きょうふにおもうと

ありすぎるってことが

あたまをせんりょうして

たいへん たいへん ありすぎる

であたまがいっぱい

 

どのときも

あたまがいっぱいだと

はんたいのことを

想像することができない

 

ないにおびえているときは

あることを

ありすぎるにふあんなときは

それがへっていくことを

あたまのなかのテーブルの

ちいさなお皿ぶんくらい

想像できれば

テーブルクロスがパッとひかれて

ちがうけしきがみえてくる

 

 

(c) Mari Awaya 2018

2018/07/03

「点」

今わたしのたましいは

どこらへんにいるのか

わたしの人生は

たましいにしてみれば

ひとつの点だ

 

宇宙のなかで

その点をつなぎ合わせて

生きたり還ったりする

 

その線が向かうところを

知らないけれど

もしかしたら

最初の点に

還ったりするのかもしれない

 

 

(c) Mari Awaya 2018

*11月に出版予定の詩集からこぼれた一編です。

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