あわやまりあわやまり

詩

2017/11/04

「オルゴールのような」

メロディでやってくるのは
新しい恋?
それとも月曜日のゴミ収集車?

 

 

 

(c) Mari Awaya 2013

2017/11/03

「競っているわけでなく」

言葉は何を超えられるのか
心のどこまで潜れるのか
私たちはどこへ向かうのか

 

 

 

(c) Mari Awaya 2012
私家版「からっぽのところにすわった四行2」より

2017/11/03

「選択肢」

一つもなければどうしようもないけれど
たくさんありすぎても
選ぶことができない

 

 

 

(c) Mari Awaya 2012
私家版「からっぽのところにすわった四行2」より

2017/11/03

「たくさんいるように見えて」

実は、いないのかもしれない
自分しかいないように思えて
案外、いるのかもしれない

 

 

 

(c) Mari Awaya 2012
私家版「からっぽのところにすわった四行2」より

2017/11/03

「傘から、ぽろぽろ」

閉じた傘の
ひだのあいだには
今日我慢した涙も入っている

 

 

 

(c) Mari Awaya 2012
私家版「からっぽのところにすわった四行2」より

2017/11/03

「今日のお絵描き、はじまり」

雨戸の隙間からさす
朝の陽が描くのは
今日のはじまりの一本の線

 

 

 

(c) Mari Awaya 2012
私家版「からっぽのところにすわった四行2」より

2017/11/03

「ピリオド」

まくらに
うっぷして
ちょっと泣いた
小さな涙の跡が
まくらに
ひとつ
丸く残った

 

このことの
泣くことの
終わりのしるし

 

 

(c) Mari Awaya 2010
私家版「あの星から見える、うちの明かり」より

2017/11/03

「カンカクの調整をしております」

響くアナウンス
誰と誰の、何と何の間隔?
もしかして、わたしの感覚?

 

 

 

(c) mari awaya 2010

私家版「からっぽのところにすわった四行」より

2017/11/03

「ホテルうわの空」

それは美しい高原にあるらしい
みんな、心はどこかよそへ行っているから
あまりそのホテルのことを覚えていない

 

 

 

(c) mari awaya 2010

私家版「からっぽのところにすわった四行」より

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