2020/02/23
「ほこりのきらめき」
あたたかな陽が差し込む
リビングのソファに
横になっていて
ふと目を開けると
陽の光りに照らされて
リビングのほこりたちが
キラキラきらめいていた
いつもほとんど気づかれない
小さな小さなほこりたちが
意思を持っているように
踊っているのだった
わたしがそこに
そっと手を触れると
ほこりたちは
静かに近づいてきて
優しく包み込むように
触れてくれるようだった
そこにわたしの大切な人が
本当にいて
まだそばにいるよって
教えてくれているようだった
その奇跡に
わたしは深く感謝した
(c) 2020 あわやまり
「秋美」vol.32より