2025/01/01
「瞬き」
木々の隙間から見える
家々の明かりは
星の瞬きのよう
毎日
星に向かって
帰る
自分が帰れる星で
思う存分
しょぼんとしたり
お腹抱えて笑ったり
うっぷして泣いたりする
星の中で
安心して眠って
また朝が来る
当たり前のようにやってくる
奇跡を
そこにあり続けると思っている
幸福を
まだ本当には知らないで
鬱々とした気分で
リュックを背負う
その星の瞬きが
限りあるものだと
本当にはまだ知らないで
(c) 2024 あわやまり
「秋美 vol.36」より