あわやまりあわやまり

詩

2019/12/20

「無条件のぬくもり」

ひとりぼっちで部屋にいて

小さな声で

言ってみる

 

おーい、だれかぁ

おーい、だれかぁ

 

それは母親か

恋人か

それとも

私の赤ん坊か

分からないけれど

私はだれかに

抱きしめて欲しいらしかった

赤ん坊なら

私が抱きしめることになるけれど

 

無条件の愛のような

そんなぬくもりを

欲していたのだと思う

それはもう簡単には

得られないのを分かっていて

 

 

(c) 2017 あわやまり

2017年春号「夢ぽけっと」より

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