あわやまりあわやまり

詩

2017/11/03

「すのこ」

保育園に
まだ姉も一緒に通っていたある朝
姉は自分のお部屋に行ってしまって
さびしくて
わたしはひとり
お外の靴箱のところの
すのこの上に座って

 

おねい~
と泣いていた

 

わたしの中の
ちいさなわたしが
今でも
すのこの上に座って
だれかを
呼んでいる

 

 

(c)mari awaya 2009
私家版「あの星から見える、うちの明かり」より

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