2019/10/07
「無限の雨」
空から無限(∞)が
激しい雨のように
降ってきた
そこらじゅうに
散らばっていく無限(∞)
わたしはこわくて
頭をかかえた
すると
8だと思え!
と声がした
そうだ、これは8だ
8 8 8
唱えていると
無限(∞)はだんだん消えていって
一つだけ残った
自分が無限(∞)なのか8なのか
わからなくなって
横になったり
縦になったり
している
手のひらに乗せてやると
やっぱり無限(∞)の形になって
手のひらに吸い込まれるように
すっと消えた
(c) 2019 あわやまり