あわやまりあわやまり

詩

2020/04/29

「夜の行進」

眠ろうと

目を閉じている

私の耳のそばを
小人たちが行進して行く

 

長い行列だ
ずっと歩いて行く

 

私が目を開けたり
声をかけてしまったら
消えてしまう

 

しばらく歩く音が続いた後
遠ざかって行くのと

同じくらいに
小さな声が聞こえた

 

いいなぁ
こんなふうに寝てるだけで
明日に行けるなんて
ぼくらは毎晩

歩いて

明日まで行くのに

 

 

 

 

(c) 2020 あわやまり

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