あわやまりあわやまり

詩

2017/11/05

「雪のエレベーター」

雪の降ってくるのを
見上げて
立っていると
だんだん
ぐんぐん
上へ上がって行くような
感じになる

 

雪の生まれるところまで
行けるかな

 

 

 

© Mari Awaya 2014

2017/11/05

「何にもない日」

沈んだ夕陽が
山々を浮かび上がらせて
夜がやって来た

 

今日はどんな一日だった?
いやなこと言われたりした?
特に何にもなかったかな?

 

何にもなかった一日は
良いようで
そういう日が続くと
それはそれで落ち込んだりする
何にもなかった、なんてこと
実際にはそうそうないと思うけど
あなたの期待する「何か」は
なかった一日

 

あの山々のように
動けないわけではないから
あなたから動いて
その「何か」を
毎日の中におこすこと
その種をまく事くらいでも
出来るかもしれないね

 

 

 

© Mari Awaya 2014

2017/11/05

「みんなそうだよ」

その言葉が
励ましに聞こえる時と
突き放されたように感じる時

 

 

 

© Mari Awaya 2013

2017/11/05

「ねぇ、ちょっと聞いて」

焦らなくていいよ
遅刻するんじゃないんだから

 

みんなと同じでなくてもいいよ
ここは学校じゃない

 

こうでなきゃいけないなんてないよ
縛らなくていい、もっと自由でいいよ

 

忘れているかもしれないけれど
もう自分で決めて、いいんだよ

 

 

 

(c) Mari Awaya 2013

2017/11/04

「明日は明日」

明日、楽しみだな
なんにもないから
楽しみだな
明日になったら
考えよう
どこに行くか
誰と会うかな

 

明日、楽しみだな
まだ
なんにもないから

 

 

 

(c) Mari Awaya 2013
「みんなの詩集 夢ぽけっと」より

*歌曲にもなりました。

2017/11/04

「オルゴールのような」

メロディでやってくるのは
新しい恋?
それとも月曜日のゴミ収集車?

 

 

 

(c) Mari Awaya 2013

2017/11/04

「しっぽ」

靴にしっぽが生えた
右足も左足にも
右と左は気が合うらしい

 

行きたくないところには
行かない
行きたいところには
走って行く
大好きな人のとこには
しっぽ振って
飛んで行く

 

この靴を履くと
私は素直で照れくさい

 

 

 

(c) Mari Awaya 2013
「みんなの詩集 夢ぽけっと」より

2017/11/03

「しおり」

読んだところまで
そこに、はさんである

 

わたしが知っているところは
ここまで
ここから先はまだ知らない
未来
まるで「今」を示すように
本の中にはさまっている

 

 

(c) Mari Awaya 2013

詩集「夜になると、ぽこぽこと」より

2017/11/03

「わたしはきのこちゃんになって」

森にそっと
たたずんでいようかしら
真っ黒なきのこちゃんは
美味しくなさそうだから
食べられないで
ずっとそこにいるかもしれない

 

木漏れ日が少しだけさす
しっとりとした
森のなかで

 

 

 

(c) Mari Awaya 2013

2017/11/03

「競っているわけでなく」

言葉は何を超えられるのか
心のどこまで潜れるのか
私たちはどこへ向かうのか

 

 

 

(c) Mari Awaya 2012
私家版「からっぽのところにすわった四行2」より

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